ジャズを聴きながらジャズの歴史がわかってしまう番組は
Season2 第16回♪
Jazz Cafe --- Season 2 - 16

※ 今夜もジャズと一緒に過去へとお連れします。
彼は彼女をLady Dayと呼びました。
彼女は彼をPrez (President)と呼びました。
歌っているようにサックスを奏でる彼と
サックスの音のように歌う彼女。
どちらがメインになることもなくひとつになって紡がれる音に
だれもが二人の愛を確信したといいます。
でも二人は 恋人同士ではありませんでした。
お届けするのはレスター・ヤングとビリー・ホリデーの物語。
〜 そんなふたりの人生をぜひご一緒に ◎〜
えつ
************** 本日の人生とOA曲 ↓↓↓*************
レスター・ヤングの人生の物語
1909年8月27日 ミシシッピー州 ウッドヴィル生
父親:音楽の先生
に習った楽器:ドラム・トランペット・サックス・バイオリン
選んだ楽器: テナーサックス (とクラリネット)
性格: シャイ
少年時代 父親から学んだ様々な楽器を操りつつ、家族でヴォードビルに出演。
US各地のカーニバルを周る
1927年 18歳。南アでの人種差別に辟易。
もう行きたくない と家族バンドから離れる。
カンサスシティーへ。
カウント・ベイシーのバンドと共演して話題に。
1934年 NYへ。
コールマン・ホーキンスの後継者として、
フレッチャー・ヘンダーソンのバンドに迎えられる。
ハーレムのホテルのたんすにネズミが出る。

母と暮らすビリー・ホリデーの家に招かれ住むことに。
≪このころのビリーホリデー≫
19歳ですでに壮絶な人生を送りつつ、フレッチャー・ヘンダーソンの元で歌う。
ビリーとの相性は抜群。

"If I heard it from the next room,
I couldn't tell if it was Prez playing or Billie humming."
「隣の部屋で聞いていたら、
ビリーのハミングなのかレスターのサックスなのか聞き分けられないの。
そのくらい、二人の音は一つだったの」 by ビリーの母
1937年〜 ビリーとともに49枚のアルバムをリリース。

ステージでも家でもともに歌う。その音はミラクル。
でも、恋人ではない。
1945年 軍隊に徴兵される。おそろしい人種差別を受ける。
戻ってからはアルコール中毒に。
≪このころのビリーホリデー≫
ヘロイン中毒
1951年 演奏はしつつも人生に疲れる。
ビリーともあわなくなってしまう。
1957年 48歳。ビリー(42歳)と再会。
CBSのSound of Jazzに出演、共演。
ミラクル。

"ItS almost like if you squeeze a eart in that pain, the nectar that drips from it is incredibly angelic - it's sweet.
It is always that age-old question: do you have to walk in fire to sing the songs that they did?"
「彼らの生み出した音楽は、傷ついた心から絞り取った一滴のしずくのようなものだ。
問い返したくなるのはいつの日も同じ疑問。
炎の上を歩くくらい辛い思いをしなければ、辿りつけないものはあるのだろうか」
by Kamau Daaoud, a black American Poet
1959年3月 レスター・ヤング永眠。
7月 ビリー・ホリデー永眠。

OAナンバー
結木セレクトラインアップ
*" On the Sunny Side of the Street " by Billie Holiday
*" Peg o' My Heart " by Lester Young
*" The Way You Look Tonight " by Billie Holiday
* " Me, Myself and I "
by Billie Holiday
* " Who Wants Love? "
by Billie Holiday and Lester Young
&
* " Sweet Lorrain "
by Lester Young

*" When You're Smiling "
by Billie Holiday and Lester Young
&
*" Human Nature "
by Traincha
as finale!
中野さん(中野俊成:放送作家)セレクトコーナー
"Honeysuckle Rose" by Ella Fitzgerald
